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Time Enough for Love
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なんか活字渇望症(何)になったので書店をうろうろしてます。
しかし地元含め東京の書店に読みたい本がないという・・。
もう7店舗は巡ってますまじで。
いつもならネットで買っちゃうところだけど、図書カードがあるからサ。だって3,000円分とか使わないでどーするって感じじゃないっすか。
諦めてブックオフとかで探したほうがいいかなぁ。でも何回も読み返すだろうから新しいのがいい・・。




まあそんなわけで欲しいのはいまだ読めないままですがとりあえず「日暮らし」が文庫化されてるのを発見して即お買い上げだよ。
しかし上中下ってなんぞや。一気に1,700円もなくなったぜ。
あー、でもやっぱり宮部みゆきの時代物はおもしろい。
一気に読んだらもったいないと思いつつも先が気になるので結局ラストまで・・やめられないとまらない。
うん、前作を読み返したくなりました。
構成もぼんくらと同じような感じです。前半の短編はその後の長編の日暮らしにつながっていって、最後にエピソードがひとつ。
ミステリーの「日暮らし」はページを捲る手がうずうずしてました。基本的に誰が犯人なんだろうって考えないでひたすら読むタイプなので、そらーもう先が気になる気になる。
んー、でも最後の種明かしはなんかあっけなかった。それまでずーっと湊屋のごたごたできて、「湊屋とは関係ない」ということはわかってるんだけどやっぱり物足りない。
でもほんとに最後の最後は平四郎じゃないけどドキっとした。どうして全然関係なさそうなあの話が出てきたのかって、ここか!って感じでした。




それにしても、おでこがかわいい。
今回でキャラがはっきりしてきて嬉しいです。前作だと特技の印象がやたら強かったから。
弓之助もあいかわらず元服前の子とは思えない物言いやら頭脳やらを披露してくれますが、不思議と嫌味ったらしくないんですよね。おまけに超絶美形のくせに。
それはやっぱり泣いたり笑ったり怒ったりの喜怒哀楽がきちんとあって、それがまたいっそう子供らしいからなんですね。特に平四郎に甘いものを買ってもらって喜ぶ姿はまさに親子そのものです。
さてその平四郎、今回はあまりぼんくらじゃなかったですね。まあ事件が事件だし、のらくらしてる場合でもないけど。
でも平四郎もかなり頭は回ると思います。機転も利くし。ただ弓之助の存在で目立たないだけで。
あとはお徳さんの商売が広がっていくところがよかった。彦一も最初はうさんくさかったけど、いいですねぇ。のちのちお六と夫婦になるのかな。
とにかく登場するキャラクターがみんな個性があって、活き活きしてて好きです。お菜屋の娘二人もきちんと性格が区別されてる。スゴイ。
そして湊屋はややこしい。(笑)
シリーズってこれで終わりなのかなぁ。個人的にはもっと続いて欲しい。どんどんおもしろくなってくよ、きっと。





今回のツボ。


「おまえの嘘泣きは、誰からの直伝だ?」
「習い覚えたわけではありません。門前の小僧でございますよ、叔父上。世間知と申しましょうかしら」


「それが味が違うんだそうだ。美輪屋のを買うと、市中のは不味くて箸がつけられなくなるそうだよ。俺も買って帰ってみるかな。おめえも佃煮は好きだろう」
「はい、とりわけ海苔の佃煮には目がないです。ですから、あたしは遠慮しておきます。ほかの佃煮が食えなくなると切ない」
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